一周忌法要と幼子の別れ
昨日、亡き父の一周忌法要をお寺で行って頂きました。
家族だけの小さな法要なので、午前中にお墓参りを済ませ、午後からお位牌をお寺へ持参して法要をして頂きました。
法要をして下さったご住職様は、10年以上前にまだ学生さんかと思うほどお若い頃、お世話になっておりました。当時から、同世代ではなかなかおられないだろうと思うほど、とてもご誠実でフットワークも良く、全国の若い僧侶の方々の団体の役など積極的に務めておられました。
数年前、亡き母の納骨した霊園の紹介で、偶然の再会となり、新たな御縁を頂くことができ、これもご先祖様の御縁を感じています。
このご住職様の読経は、いくつになっても青年のように力強く澄んだ声で、一瞬たりとも手を抜かない丁寧な読経が本堂に響き渡り、一瞬でその場が清浄になる感じがして、私はいつも有難く思っています。
さて、法要の後は、いつもいろいろなお説教をして下さるのですが、昨日は、途中で言葉が詰まり、程なく涙ぐまれ、短いお話となりました。実は、小学3年生になられたご住職様のお子様の同級生が、その日亡くなられたと連絡があったそうなのです。
お仕事柄、何度も人の死と向き合って来られたご住職様ですが、さすがに幼い子どもの死は、何とも言いようのない想いだと、涙ぐまれていました。
私たちも、父母を見送る時、高齢で身体の不自由さから解放されたら「良かったね」と思えたものの、やはり若くして亡くなった友を思い出すと悲しかったことを覚えています。
ご住職様は、お子様が帰宅されてから、一緒にお別れに行かれると仰っていましたが、3年生という年齢で、同級生とのお別れをどのように受け止められるのか。ご両親のお気持ちはいかほどか?これも学びと思いながら、一緒に目が熱くなる思いでした。
世の中は、国際情勢、政治、経済、税金、医療、食料、移民問題など、さまざまな問題が昨年から顕著に出始め、私たちの生活に直接影響を及ぼし始めてきました。増税や風邪の5類移行、スーパーに並ぶ野菜や食品の高騰に、先行きの不安を感じている方は少なくないと思います。
これから本当に『弥勒の世』を迎える大峠。こんな時代にも関わらず、選んで生まれてきてくれた勇気ある魂の子ども達に感謝とともに、旅立たれた方々のご冥福をお祈りいたします。
また、今を生きる私たちに、現世利益をもたらして下さる『観音菩薩』様がいらっしゃいますが、生前父は『死んだら、観音様になって人々を助けたい。』と、とても恐れ多いことを言っていました。
観音様にはなれなくとも、この大峠を乗り越えていく私たちを、多くの天界の神々様とともに、これからも見守ってくれたらと思っています。
地球の天命が全うされますように。
日本の天命が全うされますように。
皆さまの天命が全うされますように。
今日もお読みいただきありがとうございました。