故人の成仏を祈るとき ー直葬や散骨を考えるときー

お墓やお仏壇は、誰のためにある?

これは、子孫のためと教わったことがあります。

故人の遺志として、直葬や散骨を望んだものの
その故人が「失敗した」と、遺族の後ろで語ってるという話を師匠から聞いたことがあります。

先日のブログで、人との御縁は御先祖様同士が繋いでいくとお話しました。
私たちが出会うおひとりおひとりは、全く無縁ではなく、過去世の繋がりや御先祖様同士の繋がりが良くも悪くも深く関わっています。
御縁とは男女の間だけではなく、師弟関係、お客様、ありとあらゆる人との出会いです。
それは、インターネットの仕組みが多くの通信機器やサーバーを経由し、複雑な信号を変換しながら辿り着くのと同じ、それ以上にその縁結びのシステムはとても複雑であると言われています。

また、私たちが守護神に守られていると言いますが、一番守って下さるのは血縁である御先祖様です。
ちなみに、神社にお祀りされている神様の中には自然神ではなく、大陸より渡ってきた先祖崇拝の流れを汲み、過去に人間としてこの世に生きた経験のある他家の御先祖様の場合もあり、自らの御先祖様を差し置いて、神社に守護を願うこと自体、とても失礼な話でもあります。

先日の知人Aさんのお話です。

Aさんのお友達Bさんは、お父様とご主人を亡くしました。
Bさんはお二人とも、きちんと成仏しているのだろうかと気になり、Aさんに相談し信頼できる霊能者の方に故人のお二人を見てもらったそうです。
Bさんのご主人は、事業をなさっておられたようで、この事業も上手くいき、人生そのものに満足して悔いは全くないと、成仏をされているそうでした。
ところが、お父様は葬儀も何もせず、散骨してほしいという御遺志があったので、その通りにされたところ、成仏できておられないと言われたそうです。

『日本人であれば、亡くなられたときに、お坊さんにお経を上げてもらって、浄土に上げてもらわないと成仏できないのよ』

と霊能者の先生に言われたそうです。
その後、AさんはBさんに付き添って、近くにあるお寺で供養をしてもらったと言われていました。

そうなんです。これは、他の宗派であっても同じと聞いたことがあります。
例えば、クリスチャンであれば、キリスト教のしきたりに則った手順を踏まなくては天国にあがれない。
神道も、同じく神道の手順がある・・・と。

不成仏霊(4次元から抜け出せない魂)を成仏(5次元世界へ上げる)には、
生前にその魂が関わっていた宗教の手順が必要であると聞いていました。

今、太陽系全体が次元上昇をしている中で、この魂の成仏の流れは、変化してきているかもしれませんが、
安易に自己判断して省略をすると、故人の魂が4次元から抜けられない無間地獄に陥ってしまうかもしれません。
可能であれば、今はきちんと成仏できる手順を踏まれた方がいいのです。
そして、この供養ができるのは、今この世を生きている私たちだけなのです。
4次元から抜けられない魂は、その状況を何とかしてほしいと、
子孫やその存在を感じる人たちに、事故や何らかの合図を送ってくるのです。

故人が成仏した先はどうなるのか?

よく聞くお話では、お金や食べる物がいらないあちらの世界では、
やりがいのある仕事をする誰かの役にたつことが喜びなのだそうす。
師匠の亡くなったお父様は、何故か極楽浄土の門に立ち、
亡くなった方々の案内役をしているそうで、ある日その存在を見つけてびっくりした!と笑っていました。

ゆえに身内である故人は、成仏してある程度の力を持てば、
私たちの守護者となり縁結びの神となり、子孫を助けようとしています。
生きている私たちが、どうしようもなく困ったとき、苦しんで悩んだとき、
ふと、墓参りに足を運んだり、仏壇に語りかけることで、
御先祖様となった故人が、精一杯力になろうとして下さいます。
現実の助けとなる人と御縁を結び、出会いのきっかけを作って下さいます。

だから師匠が教えて下さったように、
散骨を望まれた故人は、残された家族のことを思うゆえに、
こういった、故人を偲ぶツールを残さなかったことを失敗したと後悔したのです。

無宗教だから。。。お金がかかるから。。。先々だれも面倒をみれないから。。。
そう、思われるのなら、一度、お寺や神社、教会などを訪ねてみて下さい。
専門家としての良いアドバイスを下さると思います。

もうすでに、散骨を済まされた方が、これを取り戻すことはできませんが、
可能であれば、AさんBさんのように故人のためにご供養をされるのは大切だと思います。
お仏壇があればお仏壇の前で、これもなければ、静かに故人を思って、
毎日おやすみの前に、ぜひ御先祖様への感謝の言葉をかけてください。

結局のところ、子孫が御先祖様を思い、日々感謝する心があるかどうかがもっとも大切で、
御先祖様や故人との関係が深まれば、良縁に恵まれ、いわゆる運気も好転します。
巡り巡って、結局、子孫である自分や子どもたちのためになるのです。

どうぞ、皆さまのご先祖様とともに、天命が全うされますように。

地球の天命が全うされますように。
日本の天命が全うされますように。
皆さまの天命が全うされますように。

今日もお読みいただき、ありがとうございました。