2018/1/12 夜 神前

【御言葉】
辛い思いをさせたくないという母の気持ち
全ては子を想うものなれど
今の大事は 生きることの意 しかと知ること。

思い出が多くありて 行きたる先は
これいかなることかと 思いけれど
神の標(しるべ) 誓いし語り
去るが如し 思い出を持ちやらねばならぬ。
思い出の良き時を 作りやらん。

【妙心のひとこと】
この日、転倒で股関節と大腿骨の付け根の骨折をした87才の母のインプラント手術がありました。脳梗塞でマヒが残って以来、少しずつ脳の萎縮もあって、長い間病院で生活していましたが、足の筋力が弱くなってきたようで、突然の骨折・転院・手術でした。毎週、病院に様子を見にいくのですが、「身体がしんどい。早くあの世に行きたい」が口癖になっています。マヒと筋力の低下のため、シルバーカーを押しながら自力で移動していますが、小さな段差も怖い。テレビなどにも興味がなく、お手洗行く以外は、一日中ベットで横たわっていることが数年続きました。最近になり、病棟が変わって患者さんの集まる中に入っていくようになり、お友達もできて喜んでいた矢先のことでした。母が「早くあの世に行きたい。」と言う言葉には、これから先の人生に喜びや希望を見いだせない、そんな思いとともに、「みんなに迷惑をかけるから」という続きがあります。「そんなことはないよ。みんなお互いさま、頼る時は頼っていい。それよりも、まだやることが残っているから、お迎えが来ないんだから頑張らなきゃ」と伝えていますが、脳の萎縮という状況も含めて、どう喜びを見つけてもらえたらいいのかと考えたりしていました。そんな時に頂いた御言葉です。
誰もが避けては通れないお迎えの時、この世に良い思い出を残し、未練のない旅立ちへとつなげてあげたい。そう思う今日この頃です