2017/9/15 夜 仏前

ここで語りゆくも みなこの心伝わらず

苦しい心 思えぬもの。

異を唱え これは 違(い)と言いたけれど

何をもとに これを伝えたれば良いのか

まこと 伝えたること 難しきことよの。

 

世が終わりと申せば

終わるやも知れぬし 終わらぬかもしれん。

 

いくつもの理(ことわり)がありたりて

世の末を 生き抜く者もあれば

これに 終いととする者もある。

 

運命(さだめ)と言えば そうでもあろうし、

生きなむと思えば 更に 生かせんとするものもある。

 

今が まこと

正念場とも いえる時を迎えて

我らは 己れをいかになすかを

問うておると 思えばよかろう。

 

道に連ねていく者あれば

また これに外れる者ありて

いかに 導かんと 思ひても

己が心動かねば また 共に行くも

苦しきことにしかならぬであろう。

 

我が道はこれと

ひたすら歩みたる他 ないではなかろうや。

 

まこと この魂(たま)は 永遠のものたれば

死は 終わりではなく 学びたるもの。

されば これ いかようにか 生き抜けば

また 新たな世を 生くることのみ。

ひたすら 永遠(とこへ)の道たれど

魂(たま)の行く道 歩むことのみ。