2017/10/25 朝 仏前
神とこの国の民の縁(えにし)
これまこと 古きことであろう。
我らとて これに参りし者としては
この国の神の働きに 勝ることも劣ることもなく、
我々と 働き行く役割 違ひて
そなたが感じおるように 幾らの違ひもなけれども、
人の世にて これに仕えし者達の争ひが
過去も今も 根付きおる。
これ真(まこと) 人の生み出したる争ひにて
神と仏が向き合いて 争うものにあらず。
世に 神仕え 仏仕えと 申す者の心に
これを 分け隔てる想ひ ありたることが
まこと 悲しきことである。
神の世も 仏の世も みな
この世生きし者達の 魂の故郷たるものたれば
今を生きる苦しみを乗り越え
安楽の地とて 心安まりたる 世であろう。
これを 今生きるこの映世に 興しなむとするは
この世生きる者達にとりての 心安らぎの地であろう。
生きおるものすべて
この世にある自然、生き物
すべてのものに 満たされる世に至らんとする思ひにて
今日一日を 懸命に生きぬかん。
まこと これにいそしみたることを 望みおるぞ。