2016/12/3 朝 仏前
御方々の御仏の ふるまい頂く御光に
この者は深き感謝を持つものにございます。
役行者様の導き頂いた 山岳修行で
得られし法力や 御仏の御力によりて
今世また このように 働き行かんとするものでありたれば
この者が役割にて 今何が必要か悟らせねばなりますまい。
意味のわからぬことばかり続けておっても
この者の心が つまらぬことへ向いてもようなきことなれば、
これからのことを 少々話してやらねば 落ち着きを持てぬことでありましょう。
されば、なおさらこれからのことを告げてやれば良いかと思いまする。
まずは今のこの屋敷にて これからこの働き続けることは
なかなか難しきことゆえに 今後の家移りをせねばなりますまい。
これは いづれ時が来るで 焦ることはないが
必ず時が参るで ここであれこれと考える必要はありませぬ。
また「春風」と名付けたのも これから必要な屋号たれば
いづれ日の目を見ることなるゆえに、しっかりと地固めをするべく
精進・修行をすれば良い。
また人との関わりに於いて
去る者追わず 来る者拒まずで良かろう。
これが そなたに一番であろう。
誰に媚びへつらうことなく
神仏の言葉を信じ まっすぐ歩めばよい。
されば 必ず道が見えてくる。
肉(体)を養う仕事は じきに見つかる。
そなたが 一番理想とする形になるであろう。
その力量が 存分に発揮できよう。
そして喜びを得られよう。必ず出逢いがあるゆえ、少し待て。
身体の乱れは、心の乱れにて 己が精進しかあり得ぬが
これもまた 修行のひとつたれば 己が心で克服できよう。
すでに わかりおるではないか。
円珍様