自分を最大限に活かす仕事をさせてください
私の大好きな漫画家で尼僧の『悟東あすか』先生。悟東先生が時どき発信されるXやFacebookで、関西弁のお不動様が語られるユニークで鋭いひと言が私はとても大好きで、その結びつきの深さをとても感じています。
私が『悟東あすか』先生の本を知ったのは、数年前のこと。
息子を『高野山に連れてこい』と受け取っていたメッセージの目的がわからなくて、数年経った頃、偶然見つけたWEBサイトに目がとまった!
『相手の性格を変えようなんて、無駄なこと。なぜならそれは、ご神仏の仕事だからです!』
ここに『悟東あすか』先生の『神さま仏さまがこっそり教えてくれたこと』という著書との出会いがありました。
発達障がいと言われて成長した息子は、それぞれの個性がとても強いので、良いところもたくさんあるけれど、いわゆる社会人の常識を求められると、それなりにいろいろな課題が出て・・・思い悩んでいた時に見つけたキーワード!さっそく取り寄せて拝読しました。
『悟東あすか』先生も、高野山で得度されて尼僧となられる前から、神仏のメッセージを受け取られておられる方で、そのお言葉のタッチが私が受け取るメッセージとよく似ていてとても親近感を覚えました。
そして、そのキーワードにあった「人の性格を変えるのは神様の仕事」とおっしゃったのは、高野山の奥にある立里荒神社(たてりこうじんしゃ)という真言行者が修行を終えて挨拶に行くと言われる奥深い山の上にある荒神様でした。
あー!ここだったんだ、呼ばれていたのは!
そのメッセージを頂いてから、現地に行きつくまで、恐らく3年近く経っていたのではないでしょうか?
著書の中には、ご神仏に向けてどのようなお願いを拝むと良いのかといったことも書かれていました。仏教の言葉には、大我(たいが)と小我(しょうが)という言葉があります。大我(たいが)は大きく全体の幸せを願うこと。小我(しょうが)は個人の幸せを願うこと。
僧侶は、自分や自分の家族のことを願って拝むなと教わったことがあります。僧侶は大我(たいが)で、自分や自分の家族以外の方のために祈ることにより、因果法則で結果として自分達の幸せが訪れる。他者の幸せを拝み、神仏に委ねることで、良い循環の中に生かされるということです。
また、私たちは生まれてくる前に、たくさんのシナリオを実践するため、いろいろな智慧や才能のようなものを持って生まれてきています。自らの得意分野で、自分以外の誰かを幸せにしようとする時、その智慧や才能が発揮されていきます。
人生は長いので、ひとつの進路を選択したとしても、その進路が必ずしもその人にとって幸せとは限りません。
神社仏閣で願いごとをするときの一番良い言葉、『悟東あすか』先生の著書に書かれていた、
『私を最大限に活かす仕事をさせてください!』
が、私はとても腑に落ちました。これが、自分にとって一番の幸せを感じられることだろうと思ったんです。
そして、この立里荒神社の神殿の前で、息子が最大限に活かされる仕事をさせてくださいとお願いしました。
一朝一夕に、人の性格は変わりませんが、仕事をする上で、本人の特性を理解して応援して下さる人に恵まれ、少しずつ成長しているように思います。
目標の設定や自己分析といったワークがあるそうですが、どこかでこうあるべき自分という虚像を作ってしまうと、苦しさを感じるかもしれません。
ただシンプルに「今日も私を最大限に活かす仕事ができますように」と心で思うことが、本来の自分のシナリオを歩めて幸せかもしれないと思います。