氏神様について
新しい年が明けて、もう1週間。そろそろ初詣参拝も落ち着いて神社のにぎやかさもひと段落ついたことと思います。
今年の初詣、近所の氏神様のほかに、以前住んでいた土地の氏神様にお参りをさせて頂きました。引越の時には、毎日慌ただしくお礼のお参りもできていなかったので、改めてお礼を申し上げに参拝いたしました。
現住所と旧住所の間にはひとつ山があります。
以前から薄々は気付いていたのですが、この山をひとつ越えると越えないで、良くも悪くもエネルギー(気)が違います。旧住所側では「立ち上がって、さぁ動かなきゃ」という駆り立てられる感じがするのです。でも、今の住所では、のんびりしています。その違いに、いつも驚くのです。
旧住所の氏神様を参拝していて気付いたこと。それは、旧宅の家土地に溢れていた力強いエネルギーが、そのままこの氏神様の神社にありました。済んでいるときには、全く気付かなかったのですが、今その地を離れてこそ、この氏神様のご加護が旧宅一体に広がっていることが、はっきりとわかったのです。
比べるわけではありませんが、今の住所の氏神様は『いらっしゃるのかしら・・・』と不安になるくらいひっそりとしている小さな御社です。元旦の日、氏子の代表の方が3名ほどおられ、参拝者がちらほら。少しほっとしましたが、パワー不足はやはり否めません。
神様の優劣や良し悪しではありません。祀る私たちの心の足りなさです。
一昨日、お客様を所用で訪問しました。約束より5分早く着いたので、数年ぶりにすぐそばにある綿津見神社を参拝させて頂きました。古い御社が高台にあり、石段を上がって行かなくてはなりませんが、手すりも新しく設置され、石段には落ち葉ひとつなくきれいに掃き清められていました。
木々に囲まれた小さな御社に手を合わせると、海の波の音と鳥のさえずりが響き合って、すばらしい空間に感動いたしました。ご近所の氏子さんが日々交代で、神社のお手入れをされているとのこと。本当に頭が下がります。
私たちは、御縁があって、今の土地に住んでいます。そこには、私たちよりもはるか以前から土地神様(氏神様)がおられ、私たちの傍に寄り添って守って下さっています。私達の欲深さで、ついつい神様に優劣をつけ、ご利益の大きさを願い、遠方の神社に祈願することもありますが、まずはその土地の氏神様に一番に感謝の心を向けることが、幸せの第一歩のように思います。
まだ何ができるかわかりませんが、氏神様にわたしができることから、始めたいと思います。