高野山② 壇上伽藍 金堂にて
【御言葉】
豊かなる時も、病める時も
共に生きなんとする心 まこと大切なり。
己れの誠(まこと)
尽くしたれば
誠(まこと)のこころ
還りくる。
己れの全て 投げうちて
生命(いのち)
おびやかしたることも
時に 救ひたる
生命(いのち)のために
必要たること まかりある。
心の迷ひ 己れの情け
神仏(かみほとけ)の心に
照らしみれば
まこと生きる暮らしの中で
救ひやること むつかしけれど
生命(いのち)の
誠(まこと) 生きたる心
忘れ歩むこと なかければ
己れの心に 燈りし灯かりに
神も仏も 心を砕かん。
道にありたる
今の有りよう
ところに生きて
むつかしくとも
一歩一歩
歩みゆきて
一度の今世
満たしやらん。
2018/12/17 金堂にて 薬師如来様
【妙心のひとこと】
壇上伽藍の金堂にて、朝の参拝の時に頂いた御言葉です。
この世を生きる中で、人助けを思うならば己れの生命(いのち)を差し出すことも厭わない、そんな覚悟も必要なことがある。とはいえ、その一人ひとりの学びにおいて、助けるというよりも、見守ることも大切である場合もある。そんな判断の難しいところがあっても、神仏(かみほとけ)の御心を想い計ってみれば、おのずと答えが出てくるであろう。
それでも誠意をもって、人を想う思いがあれば、神仏が心を砕いて下さるから、少しずつでも前に進み、今世を全うしなさいと、そんな温かい御言葉をかけて下さいました。何度読み返しても、心が温かくなる御言葉でした。