里方の改宗(開眼法要)

昨年の秋から、ずっと考えてきた
里方の改宗が、昨日ようやくできました。

兼てから、お寺様とのお付き合いがなかったため、
高齢の両親が亡くなった時のことなど、
そういったことが、ずっと気になっていました。

それ以前からも、
かつての古いご先祖が高僧であったことから、
子孫であるこの世代の不信仰を
「仏法に深く学んできた一族でありながら、心がない。」
ずっと嘆いてこられていました。
一族の中で唯一、父のもとにすがって来られておりました。

父にしかできない改宗の決断をしたことで、
はじめて檀那寺との御縁を頂き、父母の安堵と
こうして檀家として学ばせて頂ける機会を頂きました。

父は、法要の前日から仏前で、
着物を来た昔の人々が、次々現れてきたのが見え、
なぜか、自然と涙がこぼれてきたと話しておりました。
「これが、俺のお役目だったんだね。」と。

戦時中、消失してしまい家系図も何もありませんが、
千年以上続いた血族のご先祖様からすると、
父は、本当に待ちに待った英雄のような存在だと思います。

こうしてご先祖様、そして、土地の「いかづち様」
また、ともに喜んで下さった神々様、仏様、
そして嫁ぎ先のご先祖様に、深い感謝を捧げるとともに、
これから頂いた新たな道を、しっかりと歩んで行きたい
新たな覚悟をさせて頂いた一日となりました。